鵡川のほっき貝

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ほっき貝ってどんな貝?

名前の由来は?

正式な名前をウバガイ(姥貝)といいます。
子どもに十分な栄養を摂らせることができなかったその昔、乾燥したほっき貝をお母さんが子どもに食べさせたことからその名が付いたと言われています。
また、ほっき貝は「北寄貝」とも書きます。これは北方で採れる貝という意味です。

ほっき貝ってどんな貝?名前の由来は?

ほっき貝の生態


<冷たく浅い海が好き>
日本海北部と茨城県以北の太平洋に分布し、冷たくて浅い海の砂の中にすんでいます。
北海道では南部の日本海側を除きほぼ全域で水揚げされていますが、とくに当組合のある胆振太平洋は日本一の漁獲地となっています。
ほっき貝の生態
<ゆったりと成長する大物>
大型の二枚貝で、10センチにもなります。出荷できる9センチ以上になるまで、鵡川では3~4年もかかり(生育環境によって異なります)、寿命はなんと30年以上といわれています。
意外なことに自力では移動できないので割と砂浜の近くでも見られます。
ゆったりと成長する大物
<天敵はなんと「カシパン」!?>
ほっき貝の天敵は「カシパン」と呼ばれるウニの仲間。
ほっき貝と同じような場所に住み、餌のプランクトンを奪い合います。
さらに上に乗って水管をふさぐため、ほっき貝が栄養を摂れなくなって死んでしまいます。
ほっき貝の天敵は「カシパン」
<輸入物は別種>
国内のほっき貝は資源が減ってきています。シーフードサラダなどに「ほっき貝」として入り、安価に出回っているものは、別種の輸入物である可能性があります。

<美しい橙紅色の身>
黒みがかった足先は、熱を加えると鮮やかな橙紅色に変わり、お寿司でも人気のネタです。
お寿司でも人気のネタです。

ほっき貝の栄養価


ほっき貝のおいしさは、栄養たっぷりのアミノ酸に支えられています。
とくに豊富に含まれているタウリンや、うま味成分のアラニン、グリシンなどは、成人病予防にも優れた効果があります。
栄養豊富で高タンパクのため、血圧や血糖値が気になる人、ダイエット中の人、激しい運動をする人、またお酒のおつまみなどにもお薦めです。
エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和脂肪 不飽和脂肪 コレステロール 食物繊維
73Kal 82.1g 11.1g 1.1g 3.8g 1.9g 0.10g 0.20g 51mg 0g
七訂日本食品標準成分表でみるホッキ貝の栄養成分量

<ほっき貝の最強栄養素>
■タウリン
悪玉コレステロール、中性脂肪を減らして動脈硬化を予防します。

■アラニン
アルコールの代謝を促進し、肝機能を保護する。脂肪燃焼の手助けもします。

■グリシン
血中コレステロール濃度の上昇を抑制し、高血圧や脳卒中を予防します。

■ビタミンB12
ホタテやカキなどほかの貝に比べても含有量が突出しています。
ヘモグロビンの形成を助けるため、女性やスポーツをする人にも重要な栄養素。脳からの神経伝達も正常に保ちます。野菜からは摂ることのできない貴重なビタミンです。

アイヌの人々の生活の身近に


海のそばに住むアイヌの人々にとって、昔から貴重な食料であったことは言うまでもありません。
また大きな貝殻は、「セイピラッカ」というアイヌの子どもの遊びにも使われました。
貝殻に穴を開けて紐を通し、缶下駄のようにポコポコと歩いて遊んだといいます。
「セイピラッカ」というアイヌの子どもの遊び